腐るお金。
ラジオで聞いた、お金の話し。
なぜ、人はお金を所有したがるのか?
元々お金は、生きよくする為に「物々交換」をしたのが始まり。物を交換して流していくのが経済の流れの始まりなのに、いつの間にか所有してため込んでしまうようになったのは何故か?というお話しでした。
お金そのものが価値を持ちすぎると人は所有してしまう。「お金を持つ」事を目的にしてしまうと経済が滞ってしまって本末転倒。何故「お金」はそんなに価値を持ってしまったのか?
答えはお金以外のほとんどの物は、時間が経つと価値が下がるから。リンゴもバナナも洋服も建物も。だからお金以外の物を持っている人よりも、お金を持っている人の方が立場が強くなってしまう。
これを解消する為に、ドイツ人のシルビオゲゼルという経済学者が、原価する貨幣(=腐るお金)を作りそれをベルグルという街の地域通貨にする実験をしたそうです。(すごい実験!)
その結果人々は、時間が経つとお金の価値がなくなってしまうので、積極的にお金を使うようになり、経済がどんどん回りだし、ベルグルは他のどの地域よりも断トツに失業率が減る豊かな街になったそうです。
すごい!面白い!
「所有したら流れていかない」というのは、お金のことだけじゃなく、生きていくいろんなことに当てはまるなと思います。
好きなこととか大切なものなど、自分にとって価値のあるものほど、所有したくなる。でもそうやって抱えすぎると新しいものを持てなくなる。「手離したくない」と思うものほど、手離した方がいいんだろうと思います。
結果、やっぱり「増やすな捨てろ」に行き着きます。
何かを掴めるように常に片手をあけて生きていたいです。