複数で踊って教えてもらえること。
作品を作る時、「余白」を大切にして作ります。
見ている人が好きに感じる余白・想像する余白。「受け取った」人が「受け入れる」余白をいつも残して作るのを心がけています。
これが作るだけでなく、踊る時もそう。特に『かりそめダンス部』の部活をしていると思います。
即興は踊りながら同時に作っているからかもしれませんが、自分から一生懸命発信するのではなく、まずは今の状況を見渡す・受け取る余白を持っていないと、動く理由が見つからず、結果やたら動くことになってしまう。これはしんどい。
今年の1月に(ずいぶん前のこと様な気がする!)かりそめダンス部と同じ様に即興で動く実験企画があり、それのタイトルが「Go with the Flow -流れに身を任せて-」でした。流れに身を任せるには、まず今どんな流れなのかを感じなければ、任せる事もできないので、一番最初にやらなければいけないことは、発信ではなく、受信。
今この瞬間どういう流れになっているのかを受け取ることからスタートなのですが、これが意外と難しい。特にダンサーは身体能力に長けているので、何も理由がなくても動けてしまう。動いちゃう。でもこれを続けていると、結果しんどくなります。自分でわかっていないのに無理やり動いているのでしんどい。自分を大切にしてない。
「何かしなきゃ」と焦って無理やり発信するのではなく、まずは見渡す・受け取る。そうすると、動く理由・動かない理由が見えていくる。それからの発信でいい。
複数の人と同じ場所で踊っていると、特に人が作り出してくれた流れがあるので、それを受け取る。その上で発信する。という会話になっていくのがとても面白いです。
会話って、相手の言葉を受け取ってしゃべることの羅列。一方的に無意味に話しても会話が成立しないし、誰も聞いてくれません。人と踊るのも同じだなと思います。一方的に発信するばかりで周りが見えないのはお互いにしんどい。会話する様に人と踊れる自分でいたいなと思います。
即興の練習をする部活動、現在部員募集を一旦締め切らせて頂いていますが、練習のフル尺の映像・写真・練習メニューの細かなテキストなど、すべてシェアして頂ける「幽霊部員」は引き続き募集しています。
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