こうやって作品を作ったらいいのかもしれない。
昨日も『かりそめダンス部』。
部活の練習では、即興とはいえ、「無題」で動くことは、今まで一度もなく、必ず何かお題を決めて練習をしているのですが、
お題をイメージしながら動いていると、即興だから生まれる動きはバラバラなのに、たまに空気感がすごく揃っていて作品のように見える瞬間があります。
最近ずっとやっている「3人組で手のひらを合わせて動く」というお題を今回もやり、その後両方の手のひらを合わせているイメージで1人で動く。というのをやってみました。
1人で動いているのですが、みんな手を誰かに動かされているように、手発信で動いていて、見えない誰かを感じながら動いてるみたいでした。
その空気感がすごく揃っていて素敵で。
見ていたらふと、「手紙を書く」をもし、肉体で表現するならこういう事なのかもとよぎりました。
「見えない誰かを想う」って手紙を書くときもそうですよね。みんなの見えない誰かを感じながら動いてる気持ちに感情移入したら、「誰かに手紙を書くときってこんな感情になるな。。。」と自然に浮かんできました。
これをもし「手紙を書く」という設定で動いてみて下さい。と言われたら、芝居的になって、こういうリアルな空気感にならない気がします。
作品をこういう風に作ったら、嘘のない、リアルな肉体表現になるんだろうなと、全員が作る空気感を見ていて思いました。
まだまだぼんやりしているのですが、作る上での結構大きなヒントをもらえている気がします。